(前回からの続き)
3時間も4時間もかかってやっとホテルに到着。
ホテルの支配人なんだか受付の人なんだかは分かりませんが、熱烈歓迎してくれました。
それもそのはず、10回以上電話をしたからでしょう。
にもかかわらず、なかなか姿が見えない。
この日本から来た男は果たして実在するのか、それともどこかで事故を起こしたか。
多分こんな珍客は初めてのことだと思います。
まずは車をパーキングロットに案内してもらい、車を停めます。
その後、確か支払いを先にしたと思います。
何か不足があればチェックアウトの時に支払う取り決めだったと記憶しています。
この受付の男性は中近東系の男性で英語も訛りがありましたが、やはり長年アメリカにいるだけあって訛りも極端ではありませんでした。
チェックインした後
この日の昼は何を食べたかあまり覚えていません。
ただ、この日の夜のことは鮮明に覚えています。
2つの出来事がありました。
つけられている
これは杞憂だったのかもしれませんが、夜暗くなって、どんな所なんだろうと興味もあり外に出たのです。
ホテルの周囲ワンブロックを散歩しました。
でも外に出て歩き始めると誰かに後をつけられている気がして、少し早めに歩くようにします。
すると後をつけてくる足音も早くなったような気がするのです。
怖くて後ろを振り返ることができません。
もうちょっとだけ早めに歩きます。
気のせいかもしれませんが、ついて来る足とも速くなっています。
最後は小走りでホテルまで戻りました。
何事もなくて良かったのですが、これが思い込みなのか、危ういところだったのかは今となっては何も分かりません。
ヘリコプターで起こされる
その日の夜だったと思いますが、夜中にヘリコプターの音で叩き起こされます。
普通、日本だとヘリコプターの音で目が覚めることはないと思います。
しかし、ヘリコプターがホテルの真横でホバリングしていたら、その騒音でいくら疲れていても目が覚めます。
最初は夢の中に出てきていたヘリコプターですが、起きてみるとその騒音が間近にあるのです。
「え!?」と思って窓のブラインドを少し開けると真横ではないものの、少し上でホバリングしていて空中で止まっているのです。
しかも、サーチライトをある方向に向けて照らしています。
その方向をみるとパトカーが7台止まっていてある1台の車を囲んでいます。
皆んな銃を持ってその車に向けています。
ここで完全に目が覚めます。
まるで映画のワンシーンですが、これは映画ではなく現実です。
もしかすると犯人は銃を持っているかもしれないと思いました。
その瞬間銃弾が飛んでくるかも知れないと思い、咄嗟に窓から身を隠すようにしました。
それからは怖くてその現場を直視していません。
旅行者(外国人)は現地ではすぐわかる
夜ホテルの周りを歩いたらつけられた感じがしたし、寝ていたらヘリの音で叩き起こされるし、アメリカは怖いとこの時痛感しました。
日本は本当に平和な国なのだと思い知った最初の出来事でした。
翌朝フロントで昨日の事件と出来事を話した。
事件のことについては「よくあること」とあまり気に留めていないようでした。
もう一つのつけられた話をしたら、「十分注意したほうが良い」とアドバイスをもらしました。
これは何を意味するかと言うとアメリカに住んでいるとそこで暮らしている人と旅行者は簡単に見分けられるからだ、と忠告を受けたのです。
旅行者は金を持っていると思われているので夜はあまり出歩かない方が良いと言うわけです。
これは私も3ヶ月滞在していたら、その時には確かに服装で見分けられると思い知ったことです。
アメリカ国内でも例えば田舎の州から来るとすぐにわかるようですので、ここは注意した方が良いです。
日本人は身なりがキレイ
特に我々日本人は服装が小綺麗なので見分けが付きます。
たった3ヶ月西海岸にいただけで私でも見分けることができるくらい日本人は清潔感と言うか独特の服装だと言うことがわかりますので要注意。
犯罪に遭わないためにも現地の状況に合わせたファッションが望ましいと思います。